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「読谷山焼北窯 松田米司と6人の弟子たち」 展がBギャラリーにて開催

2015.06.24


1998年に新宿にオープンした、ビームス ジャパン6Fに位置するギャラリースペース「Bギャラリー」。毎回アーティストの知名度に頼ることなく、BEAMSの審美眼にかなうジャンルを越えた作品を展示することで、時代のリアルな気分や新しい傾向を紹介する、インディペンデントな“文化発信空間”として機能している。

そんなBギャラリーで、7月4日より「読谷山焼北窯 松田米司と6人の弟子たち」 展が開催される。沖縄県読谷村に工房を構える<読谷山焼北窯 松田米司工房>の松田米司と、その弟子だった6人の陶芸家たち、佐々木かおり、佐藤央巳、登川均、菅原謙、庄司宣夫、仲里香織らによるグループ展。

本展はBギャラリーと隣接する<fennica>の売場を含めたビームス ジャパン6Fのフロア全体を会場に、“点と線”をテーマとした新作を発表。また本展に併せ、各作家それぞれが自由に制作する、琉球王朝時代から伝わるとされている伝統的な酒器“嘉瓶”も展示、販売するという。

松田米司が沖縄県読谷村で制作した伝統的な作品と、それを受け継ぐ6人の陶芸家の表現から、その違いが見て取れる。沖縄のやちむん(焼き物)の歴史を感じられる本展に、ぜひ足を運んでみよう。
 
■出展 陶芸家 プロフィール
松田米司(まつだよねし)/読谷山焼北窯
1954年、沖縄県読谷村に生まれる。1973年、石嶺窯(那覇市)にて修行をし、1992年に弟の松田共司、宮城正享、與那原正守らと共に読谷村字座喜味に「読谷山焼北窯」を開窯。日本民藝館展奨励賞受賞。2012年、北窯設立20周年を迎える。2013年、St Ives Ceramics(英国)にて個展。2014年、琉球王朝時代の陶器の復刻と試作を経て、新しい沖縄陶器の開発レポートを沖縄県に提出(平成25年度地場産業総合支援事業に関する補助事業報告)。2015年、OIST(沖縄科学技術大学院大学)にてメンバーと共に北窯展開催。

佐々木かおり(ささきかおり)/焼き物工房野はら屋
1971年生まれ。鹿児島県出身。1995~2005年、読谷山焼北窯 松田米司工房に弟子入り。2006年、鹿児島県薩摩川内市祁答院町にて開窯。日本民藝館展入選(2012年度、2014年度)。現在、使い勝手の良い器を模索しながら日々精進中。

佐藤央巳(さとうひろみ)/中ノ畑窯
1973年生まれ。北海道稚内市ナイポポチ出身。1998~2004年、2008~2010年に読谷山焼北窯 松田米司工房に弟子入り。2005~2006年、カフェ&カリー「けやき」勤務。2010年、北窯宮城工房出身の平井友美と北窯にて結婚。現在、「中ノ畑窯」(大阪)にて作陶中。

登川均(のぼりかわひとし)/やちむん なかどまり工房
1959年、沖縄県美里村(現沖縄市)に生まれる。1997年に14年勤めた企業を辞し、1999年より読谷山焼北窯 松田米司工房にて陶芸の道に進む。2008年、国頭郡恩納村にて独立。日本民藝館展入選(平成26年度)。

菅原謙(すがわらけん)
1972年、大阪府出身。1996年、沖縄県立芸術大学卒業。1997年、京都府立陶工訓練校卒業。平安陶花園(清水焼窯元)に5年、読谷山焼北窯 松田米司工房に3年勤務し、2013年に沖縄県大宜味村にて独立。国場一、大海洋一、玉城望らと共同登り窯を築窯、2015年4月に初窯焼成。

庄司宣夫(しょうじのぶお)/けやき
1942年、木浦(朝鮮)に生まれる。1965年に長崎県庁職員になる。1973年、暮らしの工芸「けやき」開店。1976年に沖縄に通い始め、大嶺実清と知り合う。1992年、北窯開窯とともに、読谷山焼北窯 松田米司工房の外弟子となる。現在、長崎にて食器中心に作陶中。日本民藝協会常任理事。

仲里香織(なかざとかおり)/陶器工房 風香原
1975年生まれ、沖縄県南城市出身。1999年より陶眞窯にて修行をはじめ、2005年より読谷山焼北窯 松田米司工房にて修行。2014年、今帰仁村に「陶器工房 風香原」を開く。

■「読谷山焼北窯 松田米司と6人の弟子たち」展
開催期間:2015年7月4日(土)~20日(祝・月)
会場:B ギャラリー(ビームス ジャパン 6F / 新宿)
レセプション日時:2015年7月4日(土) 18:00~20:00 *どなたでも参加できます

出展作家によるトークショー
日時:2015年7月5日(日) 11:30~13:00
会場:B ギャラリー
予約定員制:先着20名様
※ご予約は「B ギャラリー」までお申し込み。

B ギャラリー
TEL:03-5368-7309

www.beams.co.jp/labels/detail/b-gallery